1963年6月5日、舟木一夫のデビュー・シングル「高校三年生」が発売された。作詞は丘灯至夫、作曲は遠藤実。
デビュー曲でいきなり100万枚を越す大ヒットとなり、舟木一夫は一躍スター歌手となった。累計売り上げは230万枚にものぼる。
舟木一夫の高校卒業直後のデビューであり、まさにぴったりの曲だった。
「赤い夕日が校舎を染めて」の歌い出しの校舎は、東京の松蔭高校だということだ。
「ぼくら 離れ離れになろうとも クラス仲間は いつまでも」
なんだか、泣きそうになる詞だ。そして、そんな気持ちになるのが、卒業から3か月後の今頃ということなのだろう。
ところで、この歌と並んで思い出すのがペギー葉山の「学生時代」だ。
こちらは1864年のリリース、作詞作曲は平岡精二だ。
「つたのからまるチャペルで 祈りを捧げた日」
こちらは、ミッション系の大学をイメージさせる。ペギー葉山が青山学院高校の出身だから、まさにイメージ通りだ。
「秋の日の図書館の ノートとインクのにおい
枯葉の散る窓辺 学生時代」
学生時代って、なぜか甘酸っぱい記憶に繋がる。
そして、音楽というものは、歌というものは、素晴らしい。