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  「処暑」
Rakza MAGAZINE

「処暑」

2023.08.23
編集長の独り言
田中 尚雅

処暑は二十四節気の14番目、「暦便覧」では、「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」とある。

ここからの七十二候は、「綿柎開(わたのはなしべひらく)」綿のガクが開き始める頃、「天地初䔥(てんちはじめてさむし)」天地の暑さが治り始める頃、「禾乃登(こくものすなわちみのる)」いよいよ稲が実り穂を垂らす頃と、一気に秋になだれ込む時期だ。

二百十日もこのあたりで、台風の季節でもある。

京都では、町内のお地蔵様をおまつりする「地蔵盆」という催しが8月23・24日の地蔵菩薩の縁日を中心に、かつては盛んに行われていた。

どの町内にもあった大きな空き地に、舞台が組まれお供物が並んだ。

舞台はイベントの舞台ともなり、僕が人前で初めて歌ったのも地蔵盆の演芸大会のような時だった記憶がある。

子どもたちが集い、お菓子をもらい、さまざまな遊びに興じる。

空き地がなくなり、子どもたちが減り、今はあまり見かけなくなった。

それでもまだ行われているのを見ると、自分が生まれて初めて人前で歌ったことなどを思い出す。

田中 尚雅
Naomasa Tanaka
クリエイティブ部門を担当する田中尚雅です。MAGAZINの編集長でもあります。
社会が幸福になるには、それを構成する一人ひとりの幸福こそが必須です。 そのために、あらゆる方法で人と伴走したいと考えています。
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