1978年7月29日、17年間行われることがなかった両国川開きの花火が、「隅田川花火大会」として復活した。
そもそもの起源は、享保18(1733)年5月28日の両国川開きまで遡る。
前年、飢饉によって江戸では多くの死者が出た。そのためその年の水神祭、川施餓鬼に因んで、翌年から川開きで花火が打ち上げられるようになった。
その後、両国川開きの花火は、明治維新や第二次世界大戦で数度中断し、さらに1961年から77年までは、交通事情や環境問題で中断されていた、それが復活した日なのである。
残念ながら、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となったが。
今年は東京オリンピックの日程を避け、10月23日に開催予定であった。しかし6月18日に、今年も中止が決まってしまった。
夏の夜空を彩る美しい炎の花を、いつかまた眺めたい。