1875年5月2日、東京府下18か所と横浜に貯金預所が創設され、郵便貯金業務が開始された。郵便と貯金を融合させたのは、「郵政の父」前島密がイギリスの制度を取り組み始めたものだった。
郵便民営化後はゆうちょ銀行の業務となっていて、今では正確には郵便貯金ではなく「ゆうちょの預金」という言い方が正しい。
しかし、2021年3月の預金額でいえば、ゆうちょ銀行は189億円で、2位以下は三菱UFJの182億、三井住友の134億、みずほの128億となっている。
ゆうちょのリードに、三菱UFJが迫ってきている。
ゆうちょ銀行は、民営化された後も全国2万4千の郵便局、6万台のATMが支えているのだが、他行の営業力が盛り返している図なのかもしれない。
僕は昨年、子どもの時以来だと思うがゆうちょ銀行に口座を作った。
理由は、必要な資料を京都新聞に請求したところ、ゆうちょ銀行の口座に手数料の振り込みを言われたためだった。
その時気づいたのだが、ゆうちょ銀行の通常口座には限度額があり、1300万円が限度となっている。
これでは退職金などのまとまった金額の受け取りは不可能で、民営化の頃から言われていた「民業圧迫」が今も残っているように感じた。