すばらしい女優でした。
画面の中で、その存在感が際立っていました。
「黄泉がえり」「クローズド・ノート」では、美しく儚い役を演じました。劇中に亡くなるヒロインの役など、そうそうあるものではない。しかし、儚くも散ってしまうその演技が見事でした。
「ストロベリーナイト」「ミス・シャーロック」では、強い女性を演じました。ビシッと芯の通った役柄は、まるで本来の竹内さんがそうであるのかと感じさせてくれました。
女優は、千の顔を持つ。
そんな言葉を、彷彿とさせる役者でした。
もっともっと歳を重ねて、味わい深い役柄を見せて欲しかった。
年老いた女性の美しさを、演じてほしかった。
それもこれも、叶わぬこととなってしまいました。
謹んで、ご冥福を祈ります。