僕がもっとも愛する芸術家である葛飾北斎の忌日が、4月18日である。
これほどの天才を、そしてこれほど魅力に溢れる人物を、僕は他に知らない。
今日は、誰もが葛飾北斎に思いを馳せてほしい日である。
その作品には、特に「富嶽三十六景」は、魂が宿り、時間を刹那に留め置き、天地の邪気を祓い心を浄化する作用を持つものだと思う。
北斎を知るために、僕の書棚には多くの書籍、画集、雑誌、DVDがあるが、その中でも彼の魅力が散りばめられているのが、2021年に公開された映画、
「HOKUSAI」だ。
監督は橋本一、企画・脚本は河原れんが務めるが、河原は北斎の娘・お栄の役でも出演している。
そして北斎の青年期は柳楽優弥が、老年期は田中泯が務めている。いずれも、大好きな役者であり、公開中は何度も映画館に足を運び、今もBlu-rayで見続けている。
映画「北斎漫画」では、緒方拳が北斎を演じ、ドラマ「眩(くらら)〜北斎の娘〜」では長塚京三が演じた。
しかし、「HOKUSAI」の田中泯こそは、舞踊家としての生き方が北斎に繋がるものがあると思っている。
昨夜、またこの映画を見て、北斎を身近に感じたのだった。