昨年9月30日、当時自由民主党の総裁である菅義偉は、その任期満了日を迎えるはずだった。本来総裁の任期は3年だが、安倍晋三前総裁の任期を引き継いだため、一年余りの任期であった。
7月17日のテレビ番組で、「総裁として(次期総裁選に)出馬するのは、時期が来れば当然のことだろう」と述べていた菅総裁だったが、8月3日には次期総裁選に立候補せず、9月末の総裁任期満了とともに、首相を退任する意向を示した。
そして9月29日に行われた総裁選で、決選投票の末に岸田文雄が当選したために、任期満了日を待たずに新総裁へとバトンタッチが行われた。
第27代自民党総裁が決まったのである。
10月4日に召集される臨時国会で、岸田文雄新総裁は、第100代内閣総理大臣に就任した。そして今年の8月10日に第2次岸田改造内閣が発足したのはまだ記憶に新しい。
総理総裁を辞して1年、先日の国葬における菅義偉前総裁の追悼の辞は素晴らしいものであった。