1607年2月20日、出雲の阿国が江戸城で徳川家康や諸大名の前で、初めて歌舞伎踊りを披露した。それを由来に、2月20日は「歌舞伎の日」となった。
それを遡ること4年、京都四条河原で阿国は歌舞伎踊りを始めたといわれている。四条大橋を東に渡った川端通りに、出雲の阿国の像がある。
京都・南座の斜め向かいの位置にあたる。
歌舞伎という言葉の由来は「傾く(かぶく)」だと言われている。戦国から江戸時代にかけて、今日で流行した派手な衣装や一風変わった異形を好むものたちであり、「かぶき者」とも言われた。
歌舞伎の世界も、2020年からコロナウイルス禍の影響をまともに受け、多くの公演が中止や無観客などの対策を余儀なくされた。
昨年歌舞伎界の大名跡である十三代目市川團十郎白猿の襲名披露公演が歌舞伎座で行われたが、空席もあったという。
一般の日本人の中でも歌舞伎を見たことがない人が増えている気がする。
特別な伝統芸能という側面もあるのだろうが、庶民のなかの芸術という部分をどう残していくのかも大切なのだと思う。