2021年7月21日、第73代横綱・照ノ富士春雄が誕生した。
横綱の誕生は、稀勢の里以来4年ぶりであり、モンゴル出身横綱は鶴竜以来7年ぶり5人目の誕生となった。
理事会の終了後、協会の使者2名が照ノ富士の元を訪れ、「昇進伝達式」が行われた。
照ノ富士は伝達式で「謹んでお受けいたします。不動心を心掛け、横綱の品格、力量の向上に努めます」と口上を述べた。
実は、1981年の7月21日には、横綱・千代の富士が誕生している。
千代の富士は1年の間に関脇、大関、横綱で優勝を遂げており、同じ日に横綱になる照ノ富士にも、9月・11月場所にその記録の達成も期待される。
照ノ富士が、一度大関に上り詰めてから度重なる怪我と病気で序二段まで陥落し、そこから這い上がって大関に返り咲いたことは誰もが知ることだと思う。
本当に信じられない復活劇であり、本人はもとより親方や周りの人々、ファンの力も得て、ついに横綱を手にした。
そして横綱になってから2場所連続の優勝、一度は途中休場もあったが、5場所のうち3度の優勝はまさに横綱としての力量を示している。
今場所も優勝争いを牽引している、
是非とも、心・技・体に優れ、品格のある大横綱を目指してほしい。