朝起きて玄関先やベランダに出て、大きく伸びをしながら深呼吸を何度か行ってみてください。
それだけであなたの体の中では、大きな変化が起きています。
どんな変化が起きているのか、そのことを解説していきます。
まず「伸び」ですが、ラジオ体操第一の深呼吸のような伸びです。腕を上げて胸を開いて深呼吸する、あのポーズや一連の動きです。このポーズは「ハイパワー・ポーズ」と呼ばれ、このポーズをとるとテストステロンというホルモンが多く分泌されます。テストステロンというのは、これから勝負に向かおうという時に「よし行くゾ」と奮い立たせるホルモンです。逆にこのホルモンがあまり分泌されないと、倦怠感や集中力不足を感じます。さらにこの「伸び」のハイパワー・ポーズをするとコルチゾールというホルモン分泌が逆に減少します。コルチゾールというのはストレスホルモンと呼ばれていて、ストレスがかかると分泌が急増しますが過度に分泌されると心身に影響を与えます。だから伸びをしながらの深呼吸で心身をリラックスさせて、コルチゾールを低めるのです。
つぎに「深呼吸」ですが、大きくゆっくり数回行います。このことで先ほど説明した「ハイパワー・ポーズ」をとっているのですが、同時に深呼吸を繰り返すリズムがセロトニンを誘発します。セロトニンは幸福ホルモンと呼ばれていて幸福感や脳の覚醒に関係するホルモンです。正確にいうとホルモンというよりも脳内の神経伝達物質です。
また陽の光を浴びることでセロトニンが多く放出されます。陽の光を浴びるとセロトニンだけではなく、ビタミンDも体内で作られ免疫力がアップしますし、体内時計をリセットしてくれるはたらきもあります。
どうですかこのルーティーン? 朝起きてほんの数分間、玄関先やベランダに出て、伸びをしながら深呼吸を繰り返す、たったそれだけで、ヤル気が増し、幸福感が広がり、免疫力が高まり、体の細胞が覚醒する。全身にエネルギーが満ち溢れ、清々しい一日のスタートを切ることができます。
あなたもこれをルーティーンにすることをおすすめします。
「伊那自宅の玄関前。さらに気持ちがいい(すみません)」