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  大寒
Rakza MAGAZINE

大寒

2023.01.20
編集長の独り言
田中 尚雅

「冷ゆることの至りて甚しきとなればなり」

これが、暦便覧の大寒の記述だ。

当然、一年で最も寒さが厳しい時期である。

小寒から立春までが「寒の内」であり、暦の上では立春が1年の始まりなのでこの時期は年の終わりを表している。

また、「寒の内」に汲む水を「寒の水」と呼び、この水で仕込む酒や味噌、醤油は不純物や雑菌が少なく、最も美味しくなると言われている。

さらに、心身を清めて修行する「寒垢離(かんごり)」や、武道における「寒稽古」、芸事の「寒復習(かんざらい)」も行われる。

また、一月二十日は「二十日正月」で、正月の祝い納めの日でもある。
京阪神地方では「骨正月」とも呼ばれ、正月に食べた鰤(ぶり)や鯛(たい)の骨や頭を大根などの野菜と一緒に煮て、骨まで食べ尽くす風習がある。

厳しい寒さは骨身にしみるが、ピンと張り詰めた寒さは背筋が伸び、何かに挑戦するような気持ちにもなる。

今年から何かを始めようと思った人もまだ遅くない。

  大寒の大々とした月よかな

          小林一茶

田中 尚雅
Naomasa Tanaka
クリエイティブ部門を担当する田中尚雅です。MAGAZINの編集長でもあります。
社会が幸福になるには、それを構成する一人ひとりの幸福こそが必須です。 そのために、あらゆる方法で人と伴走したいと考えています。
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