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  夢路いとし・喜味こいしの世界
Rakza MAGAZINE

夢路いとし・喜味こいしの世界

2024.09.25
編集長の独り言
田中 尚雅

上方漫才の名人といえば、このコンビを語らざるを得ない。

実の兄弟のコンビで、兄のいとしの飄々としたボケと、弟こいしのドスの効いた声のツッコミの抜群の「間」が名人芸だった。

二人の両親は旅回りの芸人一家で、幼い頃から舞台にも立ったようだが、いとしが12歳の時に二人で荒川吉丸の弟子となり、3年後に吉本興業からデビューし、生涯を漫才に捧げた。

Wikipediaの夢路いとしのところには、いとこい師匠のネタが載っている。

いとし ボク、こないだ単車買いましてん

こいし ほうほう

いとし あれは便利なもんですな

こいし そうやねえ、なんちゅうても小回りが利く

いとし こないだも御堂筋を甘い〜甘い〜いうて、そら楽やったで

こいし ちょっと待て、甘い甘いてどんな単車や

いとし ん?甘い〜甘い〜っちゅうて…

    あ!スイ〜っとスイ〜っとやったわ

こいし アホか!

1999年には、大阪市が二人の漫才を指定無形文化財に指定した。

夢路いとしは、2003年9月25日に78歳で鬼籍にはいり、いとしこいしは活動を終えた。

そして2021年1月23日、喜味こいしも舞台から降りてしまった。

コンビ名はいとしこいしだが、立ち位置は下手がこいしだった

田中 尚雅
Naomasa Tanaka
クリエイティブ部門を担当する田中尚雅です。MAGAZINの編集長でもあります。
社会が幸福になるには、それを構成する一人ひとりの幸福こそが必須です。 そのために、あらゆる方法で人と伴走したいと考えています。
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