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  原田芳雄を偲ぶ
Rakza MAGAZINE

原田芳雄を偲ぶ

2021.07.19
編集長の独り言
田中 尚雅

大好きだった役者・原田芳雄が亡くなって、今日でもう10年になる。

 

見栄えのする顔、渋く太い声、実際より大きく見える身体、芝居をしなくても圧倒的な存在感を持つ原田が動くと、そこは彼の世界に変わった。

 

俳優座養成所花の15期と呼ばれた同期には、赤座美代子、栗原小巻、太地喜和子、林隆三、夏八木勲、前田吟などスター揃いだった。

1981年公開の「スローなブギにしてくれ」では、出演シーンが少ないにもかかわらず、強い印象を残してくれたことを思い出す。とにかくカッコよかった。

 

そして最後の出演作となった「大鹿村騒動記」(2011年公開)、監督の阪本順治と原田の思いが結実した映画である。

長野県下伊那郡大鹿村には、「大鹿歌舞伎」という村民による歌舞伎が300年以上続いている。その歌舞伎「六千両後日文章」の中で平家のヒーロー悪七兵衛景清を演じる食堂のオヤジ役だが、これがまたカッコいい。大楠道代、岸部一徳、石橋蓮司、佐藤浩一、松たか子など豪華なキャストの中で、光を放っている。こんな70歳になりたいと思った。

 

映画の試写会に現れた原田は、激しく痩せた姿で車椅子に乗って登場し、この映画に対する想いを示した。そして映画の公開3日後に亡くなる。

2011年7月19日、肝炎のため死去、71歳だった。

 

今夜、また改めてこの映画を見よう。

写真は「大鹿村騒動記」から

田中 尚雅
Naomasa Tanaka
クリエイティブ部門を担当する田中尚雅です。MAGAZINの編集長でもあります。
社会が幸福になるには、それを構成する一人ひとりの幸福こそが必須です。 そのために、あらゆる方法で人と伴走したいと考えています。
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