1978年9月30日、京都市電はこの日をもって全廃された。
京都市電の開業は1895年、当初は京都電気鉄道による日本で最初の一般営業用電気鉄道だった。
最初の路線は、京都市南部の伏見町から京都駅前付近までで、その後高瀬川沿いを北上し、二条で鴨川を渡り、岡崎まで延長された。
その後京都市によっても次々に路線が開業し、1957年度には76.8km、351車両の規模となり、最盛期の1963年には一日平均564,488人もの利用があった。
しかし自動車の急速な普及もあり、乗客の減少などで経営が困難となり、順次路線が廃止されることとなる。
最後の日は、僕はすでに東京の大学生で、最終電車を見ることは叶わなかった。