1919年3月4日、広島県物産陳列館(現在の原爆ドーム)でドイツ俘虜展示即売会が行われたそうだ。なんとも大時代な名前だ。
そこで、神戸市に本社を置くドイツ菓子製菓会社のユーハイムの創業者でもある、カール・ユーハイムが「バウムクーヘン」を出品した。
ドイツ語で「バウム」は「木」、「クーヘン」は「ケーキ」を表す。つまり断面が木の年輪に見えることで名付けられた名前のようだ。
確かに僕が子どもの頃は、バウムクーヘンはよく贈答品として用いられていたような記憶がある。高級感あり、年輪が祝い事を連想させたのではないかと思っている。
ただあの年輪のように焼くためにはバウムクーヘン専用のオーブンが必要だ。左右に渡した芯があり、そこに生地を巻きつけながら芯を回転させ、焼き上げる必要があるのだ。
ただ本家本元のユーハイムのホームページを見ても、それほど高価なお菓子でもないように思う。
そういえば、もうずいぶんバウムクーヘンにもお目にかかっていない気がする。
久しぶりに食べてみようか。