日本の惑星探査機「はやぶさ」は、2003年5月9日に内之浦宇宙空間観測所からM-Vロケット5号機で打ち上げられ、1億2000万kmの彼方にある小惑星「イトカワ」を目指した。
そのミッションは過酷で、それだけの距離を隔てた場所にあるわずか平均半径160メートルの小惑星に着陸し、地表面の微粒子を採取し、それを地球まで持ち帰るというものだった。
数多くの予定外の事態に接しながら、最終的に2度目のタッチダウンでイトカワに着陸し、微粒子最終に成功したのが2005年11月26日のことだった。
その後も帰還途中に一時通信が途絶するなど苦難に遭いながら、「はやぶさ」が微粒子を閉じ込めたカプセルを地球上に持ち帰ったのは、2010年6月13日のことだった。
この「はやぶさ」の快挙は、「はやぶさ/HAYABUSA」、「はやぶさ 遥かなる帰還」、「おかえり、はやぶさ」という3編の映画にもなり、多くの人に感動をもたらした。
僕も全部みたが、泣いた。
あの日から、19年が経ったことになる。