2008年9月26日、3度もアカデミー賞を獲得したアメリカの俳優、ポール・ニューマンが亡くなった。
大学卒業後に本格的に演劇の道に進む。
ポール・ニューマンの代表作は「ハスラー」だという人も多いと思うが、僕としてはロバート・レッドフォードとの共演となった、「明日に向かって撃て」と「スティング」を推したい。
ニューマンにとって、生涯最高のヒット作となった「明日に向かって撃て」は、実在の銀行強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドを描いた西部劇。(原題は「Butch Cassidy and the Sundance Kid」、それにしても何と素晴らしい邦題への翻訳だろう)
ストップ・モーションで終わるラスト・シーンも強烈だが、やはりキャサリン・ロス扮するエッタを自転車のハンドルに乗せて走るシーンが忘れられない。そこで流れる曲が、バート・バカラックの名曲「雨に濡れても」だ。
1969年公開(日本は1970年)、良い時代の忘れられない映画のひとつとなった。
あまり知られていないかも知れないが、ニューマンは食品製造会社の設立者としても大成功していて、そこでの純利益、じつに2億2千万ドルもの金額を恵まれない子供達に寄付している。
いい役者だった。