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  マラソンの日
Rakza MAGAZINE

マラソンの日

2024.09.12
編集長の独り言
田中 尚雅

紀元前450年の9月12日、ギリシャ・アテネの名将ミルティアデスが、マラトンに上陸してきたペルシャ軍を撃退した。この戦果をアテネの大老に伝えるため、伝令に選ばれた兵士フィディピデスが、約40kmの距離を駆け抜け、「我勝てり」と告げたのち力尽きて絶命したことに由来している。

初めて競技として行われたのは、1896年のアテネでの第1回オリンピックだったが、当初の距離はおおよそ40kmだった。

それが現在の42.195kmとなったは第4回オリンピックロンドン大会で、イギリスのアレクサンドラ王妃が、「スタートは王室の子どもたちの部屋から見える宮殿の庭、ゴールは競技場にある王妃自身が座るロイヤルボックスの前」と希望したからだと伝えられている。

日本人の最高記録は、2021年2月28日のびわ湖マラソンで鈴木健吾が記録した2時間4分56秒というタイムだ。

また公式記録で、スタートからゴールまで最も長い時間を要したのは、「いだてん」でも取り上げられた金栗四三のストックホルムオリンピックの記録、54年8か月6日5時間32分20秒3である。

金栗は1912年のオリンピックでは、レース中に昏睡状態になり農家で保護されたが、棄権を申告せずに帰国してしまう。そして1967年にストックホルム市がオリンピック開催55周年を記念する式典の時、レースの続きを走りゴールしたからだ。

マラソンにはドラマがある。

田中 尚雅
Naomasa Tanaka
クリエイティブ部門を担当する田中尚雅です。MAGAZINの編集長でもあります。
社会が幸福になるには、それを構成する一人ひとりの幸福こそが必須です。 そのために、あらゆる方法で人と伴走したいと考えています。
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