歌人、若山牧水の誕生日・8月24日は「愛酒の日」とされている。
牧水は、1885年の今日、宮崎で生まれた。18歳で牧水を名乗った。
早稲田大学入学後は、北原射水(のちの白秋)、中村蘇水と親交を厚くし、「早稲田の三水」と呼ばれた。
卒業後、出版した処女歌集は「海の声」。のちに創作社を設立し、詩歌雑誌「創作」を主宰した。生涯に、15もの歌集を世に送り出している。
旅を愛し、またこよなく酒を愛した歌人であった。
さらに、石川啄木の死を看取った大親友としても知られている。
「白玉の歯にしみとほる秋の夜の 酒はしづかに飲むべかりなり」
「たぽたぽと樽に満ちたる酒は鳴る さびしき心うちつれて鳴る」
「足音を忍ばせて行けば台所に わが酒の壜は立ちて待ちをる」
酒好きでなければ、詠むことのできない歌ばかりである。
牧水は沼津の自然を愛し、一家でその地に移住した。
沼津市には、若山牧水記念館(写真)がある。
1920年9月17日、若山牧水は43歳の若さで亡くなった。