1877年4月12日、「東京開成学校」と「東京医学校」を併合して「東京大学」が開設された。1897年に「東京帝国大学」と改称された。
(戦後1947年に、再び「東京大学」に改称)
東京大学は、日本国内初の近代的な大学で、法学部・理学部・文学部・医学部の4学部でスタートした。(現在は、工学部、教育学部、農学部、経済学部、教養学部文科、教養学部理科、薬学部が加わり、文学部はない全10学部)
間違いなく国内の最高学府であり、僕が子供の頃の東大卒業者は特別な存在の知り合いだった。
ところが東京に出て就職すると、そこら中に東大卒の知り合いができ、僭越ながら、さほどたいしたことはないと思ったことがある。しかし、それはやっかみ半分の見方で、やはり飛び抜けた頭脳の人が多かった。
実はこれまでの学部卒業者は、累計で30万人にも達していない。
僕は東京大学を受験している。
現役の時、父に「小学校から高校まで国立で、大学は私立だけしか目指さないのか?」と言われ、受験を試みた。
しかし、私立文系の3科目しか勉強していない身、しかもそれで浪人した学力をもってしては、一次試験で不合格、箸にも棒にもかからない落第生であった。
時折本郷キャンパスを散歩することがある。
「赤門」「安田講堂」「三四郎池」(正式名称は「育徳園心字池」)「七徳堂」と見どころは多く、中央食堂で「赤門拉麺」をいただく。
決して届かなかった日本の最高学府は、誰にも優しい散歩の地でもある。