円周率の近似値3.14からこの日が「数学の日」と制定された。
制定したのは公益財団法人・日本数学検定協会で、1997年のことだった。
円周率は小学校では3.14と習うが、中学になると「π」として習うことになる。
円周率はは円周と円の直径の比であり、どんな円でも同じ値であるが、円周÷直径は割り切れない。そのため近似値や「π」という記号で表される。
「πの日」と表現されることもある。
写真は日本数学検定協会のシンボルマークで、「π」がモチーフとなっている。同協会のホームページによると、「π」は最も重要な数学定数であり、また無限に続く超越数である神秘性も併せ持っているため、無限の可能性を秘めた「π」が同協会のシンボルとなったそうだ。
4色にも意味があり、緑色は「数学で世界中の人々に平和と安全を」という想いを、青色は「アカデミックでロジカルな数学のイメージ」、オレンジ色は「数学の楽しさで世界を明るく元気にしたい」という想いを、さらに紫色は「数学の持つ神秘性」を表している。
また、同じ色がとなりあわないように塗り分ける数学の難問「四色問題」も意識しており、どんなに難しい問題もあきらめずに果敢にチャレンジする同協会のスピリッツを表現しているそうだ。
確かに数学は奥が深く、神秘に包まれているように感じる。
難問が解けた時の喜びを、もうずいぶん味わっていない。