1914年3月8日、東京上野で開催された大正博覧会の会場に、日本で初めてエスカレーターが設置され、運転が始まった。途中鉄橋状に上野東照宮の桜並木を気おろせるような設計で、長さは240mもあったという。
そのことに由来し、この日が「エスカレーターの日」となった。
現在日本でいちばん長いエレベーターは、香川県丸亀市のニューレオマワールドにある「マジックストロー」と言われるもので、全長96m、高低差42mある。ちなみに3分14秒の時間を要する。
エスカレーターあるあるといえば、その立ち位置。東京は左側、大阪は右側というあれだ。
その発端となったのは、大阪万博だというのが一般的で、1970年の大阪万博ではイギリスの右側に立つというルールが浸透し、広がったということだ。
そういえば大阪万博には動く歩道やエスカレーターが多く、移動しながら周りを眺めながら、近未来の都市をイメージしていたような気がする。
でもこのあるあるは、日本を東西に分けるものではなく、近畿地方の数府県だけが、右側に立つというのが一般的。また、京都は左側に立つ人も多い。それは国際観光都市なるが故なのかもしれない。
エスカレーターは移動することだけが目的でなく、周りに目を向ける機会を与えてくれ、またその佇まいも背景の一部となるような確かな存在感がある。