1990年12月29日、東京・銀座のシャンソン喫茶店の老舗「銀巴里(ぎんぱり)」が閉店した。
美輪明宏、戸川昌子、金子由香利、長谷川きよしらを輩出したこの店は、戦後のシャンソンブームを支えるとともに、多くの名曲を生み出した。
三島由紀夫、吉之淳之介、寺山修司らも通った銀巴里は、コーヒー付き1800円の料金で生のシャンソンを聞かせる店として一時代を築いたが、時代の波に抗いきれずその歴史を閉じた。
現在も、その跡地銀座7丁目9番11号には石碑が立つ。
最後のショーは、美輪明宏のステージだったという。
見たかったな。
歴史に残る名店がその姿を消してから、もう33年の月日が流れた。