1934年12月26日、日本最古のプロ野球チーム・大日本東京野球倶楽部が創立された。読売巨人軍の前身である。
当時、読売新聞社長の正力松太郎は、アメリカのメジャーリーグ選抜軍を日本に招待した。当時の日本の野球といえば、大学野球が全盛だった頃だ。
しかし、文部省の野球統制訓令によると、外国チームと大学チームが有料試合で対戦することが不可能であり、そのために全日本代表チームが結成されたことに由来する。
この時の対戦結果は、アメリカチームの15戦全勝だったが、沢村栄治がベーブ・ルースを三振に切って取るなど意地も見せた。
他にもルー・ゲーリック、ジミー・フォックス、三原修、中島治康、スタルヒンらが名前を連ねていた。
興行的には大成功であり、翌年東京野球倶楽部はアメリカに遠征し、その時に「ジャイアンツ」というニックネームがつけられたという。
アメリカにメジャーリーグができたのは1903年のことで、日本は遅れをとること31年。今年で89年目と考えると、日本のプロスポーツの歴史はけっこう浅い。